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【2013.07.25 Thursday 】 author : スポンサードリンク
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H17憲法第1問 評価B
第1.法律1
1.これは、飲食店が客に酒類を提供する自由を制約し、違憲ではないか。
2.(1) まず、この自由は営業の自由であり、「職業選択の自由」(22条1     項)として憲法上保障されると解する。
     なぜなら、営業の自由を保障しないと、「職業選択の自由」を保障した意味がなくなってしまうからである。
  (2)ア.としても、この保障も絶対無制約ではなく、「公共の福祉」(13条 後段)に基づく必要最小限の制約を受けうる。
     ここで、本問法律による制約が必要最小限かどうかの判断基準が明らかでなく、問題となる。
    イ.まず、上記自由は経済的自由権であるから、精神的自由権と比べて裁判所の判断能力が不充分であり、立法府の判断を尊重すべき要請が働く。
  また、種々の社会的費用の増大防止という目的は、政策的・積極目的といえるから、かかる要請はさらに強まる。
しかし、飲酒者自身の健康面への悪影響防止や周囲の者の迷惑防止という目的は、警察的・消極目的のようなものといえるから、裁判所の判断能力に欠けない。
ウ.そこで、最も緩やかな基準よりは若干厳格な基準で判断すべきである。具体的には、〔榲が正当で、⊆蠱覆合理的ならば、必要最小限の制約と考える。
(3)ア.本問法律の〔榲は、まず前述の消極目的については、明らかに正当といえよう。
また、種々の社会的費用の増大防止という積極目的については、社会経済の調和的発展という観点から、正当といえる。
イ.では、⊆蠱覆呂匹Δ。
(ア) まず免許制については、特に未成年者等がよく出入りするような飲食店もあり、そこで酒類を自由に提供してよいとすると害悪が大きいので、合理的といえる。
(イ) また、かかる判断は地方の実情に応じて具体的になすべきだから、都道府県知事に判断権を与えることも合理的である。
(ウ) さらに、酩酊者に酒類を提供すると、飲食店は比較的狭い空間なので、特に周囲の者への迷惑防止の面で害悪が大きい。
よって、これを免許取消事由とすることも合理的である。
3.したがって、本問法律による制約は必要最小限であり、合憲である。
第2.法律2
1.これは、道路その他の公共の場所において飲酒する自由を制約している点で、違憲ではないか。
2.(1) まず、この自由が憲法上保障されるか、特に幸福追求権として13条で保障されないか問題となるも、否定すべきである。
  なぜなら、人権のインフレ化防止のため、人格的生存に不可欠な利益に限って保障すべきところ、上記自由は人格的生存に不可欠な利益とはいえないからである。
  (2) としても、いかなる制約でもなしうるわけではなく、必要かつ相当な制約のみ許される。(比例原則)
  (3)ア.本問法律の目的は前述の通りであり、必要な制約といえる。
    イ.しかし、道路、公園、駅その他の公共の場所という広範囲で制約すると、ほとんど屋内でひっそりと飲酒することしか自由にできなくなってしまう。
  また、いちいち管理者の許可を得るのは煩雑であるから、上記広範囲の場所において、実質的に全面禁止するものといえる。
      さらに、違反者には拘留・科料という刑罰まで科せられる。
3.よって、相当な制約とはいえず、違憲である。
                              以上
【2005.07.20 Wednesday 21:46】 author : meanlife
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【2013.07.25 Thursday 21:46】 author : スポンサードリンク
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この記事に関するコメント
ひそかに拝見してます。
17合格うらやましい。
21年は絶望的な状態、泥舟乗ってます。
やめるためにやる。
さて、再現のまんまということを前提にコメント。

第一問はあっさり仕上げた印象。
制約の目的の認定は両方認定で真正面からぶつかった様子。
中間でいくと。
逃げずにぶつかって吉ですね。
小問二も、比例原則で構成できたところがすごい。
Bどまりなのはあてはめでしょうか?
AとBの差は良くわからない。
とまれ、憲法できれいにまとめられているのが
やはり合格の秘訣だと感じました。
| | 2009/04/30 12:36 AM |
返事が遅くなってすみません。
私もひそかに更新しました。笑

やめるためにやる、ですか…。
H17=最後の大バーゲンで合格した私が言う資格はないかもしれませんが、決して自暴自棄にはならないようにしてください。
私がH16論文試験でGになったのは、ある意味自暴自棄になって、自分の書きたいことばかりを書いてきたからです。
きついですが、やはり、最後の最後まで諦めなかった人しか、勝てないのです。

さて、再現答案へのコメントありがとうございます。
憲法は得意なので、再現率は100%だったはずです。

小問1についてのコメントですが、とにかく「問いに答える」≒問題文の事情自体に配点があるというコンセプトの下、両目的を使いました。
審査基準を上げて下げて中間というのは、この部分で点を稼ぐ常套手段です。ぜひ使いこなしてください。

小問2のコメントについて、「生の自由」が憲法上の人権として保障されないとしたら、比例原則か14気箸いΕ僖拭璽鵑鮃獣曚靴討い燭里如△海里茲Δ暴颪い討靴泙い泙靴拭しかし、やはりここは、理由づけが書けなくても一般的自由説を書いた方が安全だったと思います。

なぜBどまりかについてですが、思うに、
/該佐霆爐慮靴靴気肋問1>小問2なのに、逆方向の結論にしたこと
△修良埃然さを覆すだけの説得力ある論述ができていなかったこと
が原因かと。
やはり、まず直感的結論ありきで、その結論に持っていきやすい審査基準を立てる筋にすべきだと考えています。
そうだとすると、これ1問ではおそらくD以下で、第2問がAで救われたのではないか、と思ってます。

憲刑は特に論理重視なので、シンプルかつ自然な筋にすればだいたいAがつきます。
さらに問題文を使いまくれば、青天井で点が伸びる科目です。
制限時間との兼ね合いに気をつけて、訓練を積んで下さい。
| meanlife | 2009/05/24 2:56 AM |
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