方法論集積蔵
 
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【2013.07.25 Thursday 】 author : スポンサードリンク
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論文答案の分量〜うさぎとかめ
別記事のコメント欄に、
「旧司法試験のように60分で問題を解く際に、実際に答案に書く分量はどのくらいになるのでしょうか。
(例えば、ページ数や文字数で言うと何文字位でしょうか?)

NOAさんのブログでは、市販の問題集の答案例は、必ずしも実践的なものではないとおっしゃっていました。
となると、最低でも、どのくらいの量を記述すれば良いのかがわからなくなりました。
問題によっても異なるかとは思いますが、平均的なものでいいので、教えてもらえないでしょうか。
よろしくお願いします。 」
という質問をいただいたので、これに対する回答を記事にしようと思いました。

私は、旧司受験生のころ、http://www.moj.go.jp/jinji/shihoushiken/jinji07_00032.htmlにある予備試験の「論文式試験答案用紙」と同様の答案用紙に、中くらいの文字の大きさ(これで伝わるかな?)で、60分当たり2.5ページくらいが平均でした。
勉強会を組んでいた周りの受験生仲間とかと比べて、自分は結構遅筆だ…何とかしないと!という認識でした。

ただ、当ブログの「H17論文本試験 反省」の下の方(「論文本試験 (科目名)の反省」というタイトルの記事)を見ていただくと、私が旧司H17で実際に書いた答案の分量が記録してあります。
これによると、60分当たり3ページくらい書けているようで、“本試験フィーバー”(説明しよう!これは、本試験の緊張状態がハイテンションに転化する感じを表現するための、たった今思いついた造語である!)だったんだなあ…と。

でも、“本試験フィーバー”は計算してなれるものではないと思いますし、そもそも本試験では“フィーバー”より“クールジャパン”で普段通りの自分のままの方が無難に受かりやすいです。

そして、本質的に重要なのは、自分がどのくらいの筆力を持っているかを把握しておくことです!
たとえば、本試験にできるだけ近い答案用紙(ロー入試だと情報入手が難しいかも)に、何らかの答案を書き写して、どのくらいの分量が何分くらいで書けるか(たとえば上記予備試験の答案用紙では、1ページを何分くらいで書けるか)を計測すると、それが自分が(何も考えずに)最大限書ける分量といえます。
こういったデータがないと、たとえば、
・答案構成が終わって残り45分、15分で1ページくらい書けるから、3ページ弱くらい書けるな…割と長めに書いていいかも。
とか、
・残り10分!まだ色々書かなきゃならんけど、もう理由づけなしで処理だけ処理だけ!!
といった、現場での臨機応変な時間管理・戦術選択が難しくなると思います。

また、最低でもこのくらいの量を書かなきゃ受からない、といった縛りは全くありません。
旧司論文民法H10-1を約1ページ@上記予備試験と同様の答案用紙で最高ランクAをとった、伝説の“あらすじ答案”を見せたいのですが、検索しても出てきませんね…ほとんど箇条書きみたいな、とにかく事案の処理だけしている答案で、受験生時代、これに感動して、目指していたこともありました。
ただ、
・同問が、少なくとも当時は結構難問だった
・あらすじ答案を書いた人の旧司論文民法H10-2は、確かにあらすじ(2ページくらいだったような)なんだけど誰が見ても良く書けているレベルで、これとの総合評価でAがついている
という事情からすると、“あらすじ答案”を目指すのはやりすぎだと今は思っています。
とにかく長く書かないと…と思っている人のバランスをとるには良薬なんですけどね。

結局、受験生時代に当ブログでくり返し書いていた、“最低ライン確保→リスクとリターンを計算しながら積み上げ”というのがベストバランスだと今でも思っています。

遅筆でも、速筆でも、その内容次第で、受かる人は受かるし、落ちる人は落ちるんです。
遅筆の受験生だったころは、速筆の人がうらやましかったのですが、速筆の人も指導する立場になってみると、速筆の人は余計な間違いまで書いてしまうリスクが大きいというマイナスもあることが分かったり。
うさぎもかめも、戦い方次第で勝てるんです。
【2013.04.05 Friday 01:30】 author : meanlife
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【2013.07.25 Thursday 01:30】 author : スポンサードリンク
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この記事に関するコメント
中村先生
 お忙しいところ、わざわざ記事にしていただきありがとうございます。

 昨年に、先生のブログやNOAさんのブログを見つけ、とても実効しやすい方法であると思い、今でも意識して答案を書いています。
 ただ、今までが論証集等を用いて答案を書いていたので、4Aを用いた答案がかなり短くなってしまうのではないかと思うようになりました。そこで、少々不安になってしまい、質問させていだだきました。
(私が慣れていないだけかもしれません。特に事実と条文の言い換えは、科目によってはかなり難しいです。)
 先生にご回答いただけたことで、不安も解消しました。本当にありがとうございます。
 今後は、法科大学院入試まであまり時間もないので、実際の試験時間で書ける答案を意識して練習しようと思います。
| B | 2013/04/07 2:10 AM |
中村先生

 お忙しいところ申し訳ありません。もう一点質問させてください。
 今、私は法科大学院(早稲田ローくらい)を目指しています。これから、適性試験が始まるのですが、適性試験の点数は、やはり200点を超えるように取り組んだほうが良いのでしょうか。
 私の調べが足らないだけかもしれませんが、JFLの目標点数がどのくらいなのかは、あまり情報がないように思えます。
 申し訳ないのですが、ご回答いただけないでしょうか。よろしくお願いします。
| B | 2013/04/07 2:19 AM |
まず、答案がかなり短くなってしまうのではないかというご不安についてですが、ガイダンス動画(http://www.tac-school.co.jp/tacchannel/sicho2934.html)のページに載せている参照ファイルのp7〜8、15〜16の答案例のように、かなり長く書くこともできます。
確かに解釈論はコンパクトですが、問題文の事情を全て使う(条文と言い換える)と、本試験の制限時間・緊張状態では到底書き切れない量になります。
むしろ、他の受験生が使いそうなあからさまな問題文の事情から優先的に使うように指導しているくらいです。

適性試験については、志望するローが公表していれば(早大ロー入試は、http://www.waseda.jp/law-school/jp/admission/institution/data.htmlで年度ごとに公表されてますよ)、その平均点を目指して、それよりやや下回るくらいでも大丈夫です。さらに、公表していれば、最低点も見ると、ちょっと安心できると思います。

ロー入試が難しいのは、法的な試験だけでなく、ブラックボックス内の総合評価なので、全ての要素でベストを尽くさなければ…と思わされる点にありますよね。
結局、適性試験は、一般論としては、過去問を完璧にしていく中で、これ以上やってもあまり効率良く実力が伸びないな〜と思ったら打ち止めにするという感じでしょうか。
具体的なアドバイスをするには、やはりもっとBさんの個性を把握しないと難しいです。
| meanlife | 2013/04/10 12:54 AM |
お世話になります。

ふと疑問に思ったのですが、先生の講義では

‥事者確定∪犬亮臘キK[Ч柔い△討呂瓩僚腓琉豐咾靴寝鬚方でやっていきますが、この 銑い梁腓な過程をそのまま答案のナンバリングに決め打ちするのはアリですか?

そうすればどの科目の答案もナンバリングは1〜4までに決定するかなと・・・

でもそうすると,療事者確定が登場人物が何人もいる場合には有効かもですが2人しかいない時は当たり前すぎるかな〜とか思ったので・・・

お忙しいところ申し訳ありません。
| けん | 2013/04/10 8:52 AM |
中村先生

お忙しいところ、ご回答いただき本当にありがとうございます。
試験がだんだん近くなるにつれ、少々不安になっていたようです。

先生のアドバイスをもとに、ローに向けてがんばっていきたいと思います。
論文については、ロー入試までは4Aで書けるようとことん考え抜き、合格後は自分で考えた方法があっていたのかという意味でも、ぜひ先生の4A講座を受けてみたいと思います。
| B | 2013/04/10 3:09 PM |
けんさん

そうですね、私は、少なくとも、‥事者確定と言い分はまとめて書いた方が効率良いと思います。
で、K‥構成は軽く済ませて、い△討呂瓩答案の分量のほとんどを占めるはずです。

こうなるのは、 銑はその問題・事案を大局的に把握する過程、い呂修梁膓百僂鯤析的に検算する過程という役割分担になっているからだと思います。
そして、“問題を解く”ときには 銑が大事であるのに対し、“答案を書く”ときにはい大事なのです。
(従来の方法論は、い里Δ繊解釈論のみを、しかも条文から離れてやっていたにすぎないので、甚だ不完全だったんだなあ…と今気づきました。)

とはいえ、4Aもまだまだ伸びしろがあると思うので、けんさんのアイデアも実現可能かもしれません。検討してみます。
ただ、ナンバリング自体に配点はない(か、無視できるほど小さい)と思うので、本試験合格のためには、どのようなナンバリングでもいいと思います。
自分にとって、得点効率の良いナンバリングをしてください。

ナンバリング法についても、そのうち記事にしようかと。
| meanlife | 2013/04/13 11:30 PM |
中村先生、お忙しいところありがとうございました。

このように思ったのは、先生の黒板に書いた内容がそのまま答案構成のナンバリングも含めて完成するのではないかと思ったのです。

そうすれば、答案は基本1〜4の大枠、メインとなる条文の論点解釈は必ず3のレベルで発生するという構成になり受験生である僕らに型が見えやすくなるのではないかと・・・
(当事者認定と生の主張を軽く認定するので1と2の部分の量はかなり少なくなります)

自分でももう一度検討してみます。ありがとうございました。
| けん | 2013/04/14 8:53 AM |
う〜ん…K‥構成段階で解釈論を展開して立てた規範に、い△討呂瓩襪箸いιに捉えていらっしゃるのでしょうか?
実は、NOAさんも当初そのように捉えていた(そして、多くの受験生はそう捉えるだろうと言っていた)のですが、私の意図は、あくまでK‥構成段階は条文を探すところまでで、な幻世砲△討呂瓩茲Δ箸靴討澆董解釈が必要ならば仕方ないから解釈論を展開した上であてはめるというものです。
つまり、解釈も、い△討呂畸奮に位置づけています。

従来の方法論と異なり、基本的に解釈論は軽視したいのです。
NOAさんも「言い換えの連鎖」という記事(http://ameblo.jp/getwinintest/entry-11338053091.html)で語っているように、解釈とか論点とかいうのは異常事態にすぎませんから、そんなものに独自の地位なんて与えるべきではない!と思っています。
「司法権」(憲法76条1項)の定義にも、法“適用”は出てきますが、法“解釈”は出てこないものが一般的ですし。

まあでも、4Aも問題を解くための手段・ツールにすぎませんから、自分なりに問題が解きやすいように改変してもらっても全然構いませんよ〜むしろ、そういうところから新しいものが生まれるかもしれません。
| meanlife | 2013/04/18 10:27 PM |
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